モートン病で膝まで痛い原因|足のしびれをかばう歩き方とは
足先だけの違和感だったはずが、膝まで痛くなってきた
最初は、足先だけでした。
歩くと、中指と薬指の間がジンジンする。
足裏に小石が入っているような感じがする。
靴の中で、靴下がよれているような違和感がある。
長く歩くと、足の指の付け根あたりが痛くなる。
靴を脱ぐと少し楽になる。
だから、最初は足先だけの問題だと思っていた。
でも最近、膝まで痛い。
駅の階段を下りる時に膝が気になる。
長く歩いた日は、足先より膝の方が重い。
買い物の帰り道、片方の膝がだるくなる。
仕事帰りになると、足先のしびれと膝の痛みがセットで出てくる。
「モートン病って、膝まで関係あるんかな」
「足先をかばって歩いていたから?」
「それとも膝は膝で別に悪いのかな?」
そんな不安を感じていませんか。
モートン病があるからといって、必ず膝が痛くなるわけではありません。
膝の痛みには、変形性膝関節症、半月板、靭帯、筋肉や腱、過去のケガ、運動量の変化など、さまざまな原因があります。
ただし、足先のしびれや痛みを避ける歩き方が続くと、足首・膝・股関節・腰の使い方まで変わることがあります。
その結果、足先の問題だったはずのものが、膝の痛みとして感じられることがあります。
こんなお悩みはありませんか?
- モートン病と言われてから膝まで痛くなった
- 足先のしびれを避けるように歩いている
- 階段を下りる時に膝が痛い
- 長く歩くと膝まで重くなる
- 片方の膝だけ疲れやすい
- 足の外側で歩くクセがある
- 痛い足に体重を乗せるのが怖い
- 以前より歩幅が小さくなった
- ふくらはぎから膝まで張る
- 膝を揉んでも、歩くとまた痛くなる
- 買い物や旅行の後に膝までつらい
- 足先より膝の痛みが気になる日がある
このような状態が続いているなら、膝だけを見て終わるのではなく、足先のしびれを避けるために歩き方がどう変わっているのかを見る必要があります。
実は本当に困っているのは「どんどん歩くのが怖くなること」かもしれません
モートン病でつらいのは、足先のしびれだけではありません。
そこに膝の痛みまで加わると、歩くことそのものが不安になります。
駅まで歩けるかな。
階段を下りる時に膝が痛くならないかな。
買い物中に座りたくならないかな。
旅行先で家族を待たせないかな。
仕事帰りに、家まで普通に帰れるかな。
足先のしびれだけなら、まだ靴を脱いだり休憩したりすれば何とかなる。
でも、膝まで痛くなると、移動そのものが怖くなる。
階段を避ける。
遠い店を避ける。
乗り換えが多い場所を避ける。
長く歩く旅行を避ける。
少しずつ、行動範囲が狭くなっていきます。
本当に困っているのは、膝の痛みだけではありません。
「行きたい場所へ、何も考えずに歩いて行けなくなること」
そこではないでしょうか。
なぜモートン病で膝まで痛くなることがあるのか
足先のしびれを避けて、体重のかけ方が変わる
歩く時、体重はかかとから足裏へ移動し、最後に足の前側へ抜けていきます。
この時、足の指の付け根、つまり前足部には大きな負担がかかります。
モートン病では、この前足部に体重が乗る時に、足先のしびれや痛みが出やすい方がいます。
すると身体は、無意識にその場所を避けます。
前足部に体重を乗せない。
足の外側へ逃げる。
かかと側に体重を残す。
痛い足に長く乗らない。
早く反対の足を出す。
このような歩き方が続くと、足首や膝の向きが少しずつ変わります。
一歩だけなら小さな変化です。
でも、通勤で5,000歩、買い物で8,000歩、旅行で20,000歩と繰り返せば、膝には大きな負担になります。
足の外側で歩くと、膝にねじれが出やすくなる
足先のしびれを避けるために、足の外側で歩く方がいます。
小指側に体重を逃がす。
かかとの外側から強く着く。
前足部の中央を避ける。
足首を固める。
この歩き方では、すねや膝にねじれが生まれやすくなります。
膝は本来、股関節と足首の間で動きを受け取る場所です。
足元が外側へ逃げる。
すねがねじれる。
膝がそのねじれを受ける。
この状態が続くと、膝の内側や外側、膝周辺の筋肉に負担がかかることがあります。
膝そのものに大きな異常がなくても、歩くたびにねじれの負担が積み重なることで、痛みや重だるさにつながる場合があります。
足首を固めることで、膝が代わりに頑張る
モートン病の痛みやしびれがあると、足首を固めて歩く方がいます。
足裏を柔らかく使えない。
前足部へ体重を流せない。
一歩ごとに足首を固定する。
ふくらはぎに力が入る。
足首の動きが少なくなると、身体は別の場所で動きを補います。
その一つが膝です。
足首が動かない分、膝で衝撃を受ける。
足首が使えない分、膝で身体を支える。
足首が固い分、膝が内側や外側へ逃げる。
この状態が続くと、階段や坂道、立ち上がりで膝がつらくなることがあります。
歩幅が小さくなり、膝から下ばかり使う
足先がしびれると、大きく歩くのが怖くなります。
歩幅が小さくなる。
小刻みに歩く。
痛い足を早く地面から離す。
股関節をあまり使わない。
膝から下だけで歩く。
この歩き方では、ふくらはぎや膝まわりが疲れやすくなります。
本来、歩く時には股関節やお尻の筋肉も使います。
しかし、足先の痛みを避けるために歩幅が小さくなると、股関節の動きも小さくなります。
その結果、膝が身体を支える役割を多く担うことになります。
膝が痛いから膝だけが悪い。
そう見えても、実際には足先をかばうことで、歩き方全体が変わっていることがあります。
股関節が使えないと、膝で身体を支えやすくなる
膝の痛みを考える時、股関節はとても大切です。
股関節が硬い。
脚が後ろへ伸びない。
片足で身体を支えにくい。
お尻の筋肉を使いにくい。
このような状態では、膝が内側へ入りやすくなったり、膝周辺で身体を支えやすくなったりします。
そこにモートン病の足先のしびれが重なると、さらに歩き方が崩れます。
足先が痛い。
歩幅が小さくなる。
股関節を使わない。
膝が頑張る。
膝が痛くなる。
この流れは、臨床でもよく見られる身体のつながりです。
モートン病と同じ側の膝が痛いとは限りません
右足がしびれるから、右膝が痛くなる。
必ずしも、そうとは限りません。
右足のしびれを避ける。
右足に長く体重を乗せない。
左足へ逃げる。
左足で身体を支える時間が増える。
その結果、左膝が痛くなることもあります。
反対に、しびれている右足を固めて歩き、右膝まで痛くなることもあります。
つまり、痛い膝だけを見ても原因が分からないことがあります。
どちらの足に体重をかけているのか。
どちらの歩幅が小さいのか。
どちらの足首を固めているのか。
どちらの股関節が使えていないのか。
左右差を確認することが大切です。
階段で膝が痛くなる理由
モートン病で膝まで痛い方の中には、階段で症状が強くなる方がいます。
平地ならまだ歩ける。
でも階段はつらい。
特に下りが怖い。
このような方は少なくありません。
階段では、片足で身体を支える時間が長くなります。
下りでは、膝が身体の重さを受け止める働きも増えます。
足先がしびれる。
前足部へ体重を乗せにくい。
足首を固める。
膝が衝撃を受ける。
膝が内側へ入る。
このような状態で上り下りを繰り返すと、膝に負担がかかります。
駅の階段。
マンションの階段。
職場の階段。
旅行先の階段。
毎日の小さな動作が、少しずつ膝への負担になります。
買い物や旅行の後に膝まで痛くなる理由
モートン病の症状は、歩く距離が増えるほど出やすくなることがあります。
スーパーを一周する。
ショッピングモールを歩く。
梅田や三宮で買い物をする。
USJや旅行先で長時間歩く。
このような場面では、一日の歩数が一気に増えます。
足先がしびれる。
それを避けて歩く。
ふくらはぎが疲れる。
膝が重くなる。
腰まで張る。
最初は足だけだったはずなのに、帰る頃には身体全体が疲れている。
このような状態になりやすくなります。
特に、長時間歩く予定がある日は、足先だけでなく膝まで見ておく必要があります。
膝の痛みをモートン病だけで決めつけないことも大切です
ここはとても大切です。
モートン病がある。
膝が痛い。
だから、膝の痛みも全部モートン病のせい。
そう決めつけることはできません。
膝の痛みには、さまざまな原因があります。
変形性膝関節症。
半月板の問題。
靭帯の損傷。
鵞足部周辺の炎症。
筋肉や腱の負担。
急な運動量の増加。
転倒や外傷。
また、足のしびれも、すべてがモートン病とは限りません。
腰からの神経症状が関係していることもあります。
そのため、膝の痛みが強い場合や、しびれが広がる場合は、自己判断せず医療機関で確認することが大切です。
すぐに医療機関へ相談した方がよい症状
- 膝が大きく腫れている
- 赤みや熱感がある
- 膝が伸びない、曲がらない
- 体重をかけられない
- 転倒や事故の後から痛い
- 夜間も強く痛む
- 急に症状が悪化した
- 足のしびれが広がっている
- 足に力が入りにくい
- 腰やお尻から足までしびれる
このような場合は、歩き方だけで判断せず、まず整形外科などで状態を確認してください。
改善のために考えたいこと
膝だけを揉み続けない
膝が痛いと、膝まわりを揉みたくなります。
一時的に楽になることはあります。
でも、足先をかばう歩き方が続いているなら、また同じ負担が膝へかかります。
痛い膝だけではなく、足先、足首、股関節まで見ることが大切です。
靴底の減り方を確認する
左右で靴底の減り方が違っていませんか。
片方だけ外側が減る。
かかとの減り方が違う。
前足部の減り方が強い。
靴底は、毎日の歩き方の記録です。
足先のしびれを避けた歩き方が、靴底に出ていることがあります。
階段で膝がどう動くか見る
階段を下りる時、膝が内側へ入っていませんか。
痛い足を早く下ろしていませんか。
片方の足だけ不安定ではありませんか。
足先をかばう動きは、階段で分かりやすく出ることがあります。
歩幅が小さくなっていないか確認する
以前より歩幅が小さくなっていないか。
小刻みに歩いていないか。
足先を怖がって、早く反対の足を出していないか。
歩幅の変化は、膝への負担につながることがあります。
股関節まで使えているか見る
歩く時に脚が後ろへ伸びているか。
お尻の筋肉が使えているか。
膝から下だけで歩いていないか。
足先と膝の間だけで考えず、股関節まで確認することが大切です。
鍼灸整体でできること
鍼灸や整体で、モートン病や膝の痛みが必ず改善すると断定することはできません。
医療機関での検査や治療が必要な場合もあります。
そのうえで、足先のしびれを避けることで身体の使い方がどう変わっているのかを整理することはできます。
当院では、痛い膝だけを見て終わりにはしません。
足先のしびれ。
前足部への体重のかかり方。
足裏アーチ。
足首の動き。
ふくらはぎの張り。
膝の向き。
股関節の動き。
骨盤の傾き。
腰の負担。
歩幅。
歩く速度。
靴底の減り方。
階段の上り下り。
仕事や通勤での歩行量。
何分歩くと症状が出るのか。
そこまで含めて、今の身体に何が起きているのかを整理します。
目標は、膝だけを楽にすることではありません。
足先のしびれを気にせず歩けること。
駅の階段を必要以上に怖がらないこと。
仕事帰りに買い物へ寄れること。
旅行で歩数ばかり気にしないこと。
家族と同じ速度で歩けること。
そのために、足先から身体全体を見る。
それが、当院の考え方です。
よくある質問
Q1. モートン病で膝まで痛くなることはありますか?
モートン病が直接すべての膝痛を起こすわけではありません。ただし、足先のしびれをかばう歩き方によって、膝の使い方が変わることはあります。
Q2. 足先のしびれと膝の痛みは関係しますか?
関係する場合があります。足先を避けて歩くことで、足首や膝、股関節の動きが変わり、膝に負担がかかることがあります。
Q3. 同じ側の膝が痛くなるのですか?
必ずしも同じ側とは限りません。痛い足をかばって反対側へ体重を逃がすことで、反対側の膝が疲れることもあります。
Q4. 階段で膝が痛いのはなぜですか?
階段では片足で身体を支える時間が増えます。足先のしびれを避けて足首を固めると、膝に負担がかかることがあります。
Q5. 膝だけをマッサージすれば良くなりますか?
一時的に楽になることはありますが、歩き方や足元の負担が変わっていなければ、また同じ負担がかかることがあります。
Q6. インソールで膝も楽になりますか?
合う方もいますが、すべての方に効果があるとは限りません。靴、足裏、足首、歩き方まで含めて考えることが大切です。
Q7. 病院で異常なしと言われても痛いのはなぜですか?
画像検査で大きな異常がなくても、歩行や階段動作で負担が偏っている場合があります。どの動作で痛むのかを整理することが大切です。
Q8. 何科へ行けばいいですか?
まずは整形外科が一般的です。膝の痛みや足のしびれが続く場合は、自己判断せず医療機関で確認してください。
Q9. 鍼灸整体では何を見るのですか?
当院では、足先だけでなく、前足部への負担、足首、ふくらはぎ、膝、股関節、骨盤、腰、歩き方、靴、仕事や通勤での負担まで含めて状態を確認します。
まとめ|モートン病で膝まで痛い時は、足先をかばう歩き方を見る
最初は、足先のしびれだけだった。
でも最近、膝まで痛い。
階段がつらい。
長く歩くと膝が重い。
買い物や旅行の後は、足先だけでなく膝まで疲れる。
その状態には、足先をかばう歩き方が関係しているかもしれません。
前足部に乗らない。
足の外側へ逃げる。
足首を固める。
歩幅が小さくなる。
股関節を使わなくなる。
膝が頑張る。
その小さな変化を、毎日何千歩も繰り返す。
すると、足先だけでなく膝まで負担が広がることがあります。
もし、モートン病と言われてから膝まで痛くなってきた。
病院では大きな異常はないと言われたけれど、歩くとつらい。
以前のように、何も考えず歩けなくなってきた。
そんな状態なら、一度今の状態を整理する時間を作るのも一つの方法かもしれません。